メガヒヨの生息日記

メガヒヨ(観劇、旅行、鳥好き)のささいな日常

メガヒヨ in SPAIN 5 《セゴビア前編》

2011年08月31日 | メガヒヨのホリデイ


朝7時すぎのホテル前。
開いているお店がなかなか無い。


ホテル下のバルは7時30分から開店。
野菜サンドイッチとカフェ・コン・レチェを注文。5.5ユーロなり。

マドリッドのプリンシペ・ピオ・バスターミナルからバスにてセゴビアへ。
前日に利用したエリプティカ広場のターミナルと似たような作りだけど、チケット売り場が少々分かりづらいかも。
メガヒヨが行った当時(2011年4月)は、LaSepulvedana社のブースは階段の下にあった。
探しまくった末、係員さんに教えてもらってやっと場所が分かったよ。

やっとチケットを買えたのだけど、すぐの時間のバスは満席で、次の便になってしまった。
せっかく早起きしたのになぁ。


でもって、ちょい時間をつぶしてからバスに乗った。
このセゴビア行きは指定席制。往復12.33ユーロ。

1時間強ほど高速を走って、終点のセゴビアのパスターミナルに到着。
着くと同時に帰りのバスの座席を予約した。
ここの路線もほぼ30分単位で運行しているよ。

 
トレドとは違い、フツーの街並み。
ガイドブックの地図を頼りに、まずはローマ水道橋を一望できるアソゲホ広場に向かう。


てくてく10分ほど歩いて行くと見えてきた、見えてきた!!


ローマ水道橋。
近くで見ると、その大きさに圧巻!!
一番高いところで29mもあるんだって。
しかもセメントや漆喰などの接着を一切使わないで作られているんだよ。
ちなみに建造されたのは紀元1世紀前後なんだけど、今でも水道管を通して現役で利用されているって話。


メガヒヨ、この先がどうなっているのか気になってきた。

以前にもギリシャのクレタ島で、桟橋の先端が気になって往復6km歩いたことがあった。

今回もぜひ水道橋の先っぽを見てみたい!!


てなわけで一人旅の特権。
時間が自由に使えるって訳で、この先の様子を確かめてみることにした。


水道橋は高さを低くしながらまだまだ続く。


まわりはセゴビアのごく普通の住宅街。


まだまだ先は長い!!


途中、カーブなどもあるよ。
それなのに接合剤なしで建造するとは!
恐るべし、ローマ帝国!!


アソゲホ広場から少々離れると、メンテナンスがおざなりな所も見つかったりする(笑)
まぁこの風化具合もいい味だしているけれど。


水道橋はまだまだ続き…


やっとゴールらしき建物が見えてきた…?


いや、向こうにまだまだあるぞ!!


頑張れ!
もうすぐゴールだ!!


やった!! ゴール到着!!

ちなみにメガヒヨと同じく先端マニアのインド人ご夫妻が、先客でいらっしゃった。
勝手に親近感を抱く(笑)


先っぽにある石碑。
古いありがたいものかと思いきや、2001年だって。
文化財か何かの認定碑かな?


先っぽも確かめたことだし、他の観光スポットを見るために戻らなきゃ。


また住宅街をてくてくと歩いて行った訳なんだけど…。

行きと反対側を歩いていたメガヒヨ。 面白いものを見つけた。

学校か公園のような敷地の中に、大砲が展示されているよ。
日本にあるような、SL公園みたいなものかな?

せっかくだから写真を撮っておこう。

門があったかどうか記憶にないけれど、オープンになっていたその場所に入り、何も考えずにシャッターを切った。
…そしてその瞬間、大声で注意された。

振り返ると、軍人さんのような人が立っていた。
メガヒヨ、取り乱して日本語で謝る。

「すみません!!ごめんなさい!! 今の写真消しますから!!!」

そしたらこちらの言わんとしていた事が通じたようだ。
カメラは没収されずに済んだ。

軍人さんにカメラのディスプレイを見せながら写真を消去する。
今回のケースはなんとかそれで許してもらえそうな感じ。

「行ってよし!」みたいなことを言われて、なんとかその場は放免となった。

平和な現在のスペインだから油断していたけれど、やっぱりここは外国。
気をつけなきゃいけないな、と改めて思った。

日本と火花が散っているお国だったら、うっかり拘束もされかねないものね。
そしたら恥さらしどころの話ではなく、あちこちに迷惑がかかるし。



さてさて。反省をしつつも気持は切り替えて。
謎の軍事地域以外は本当にのどかなセゴビア。
水道橋が高くなっていく様子を楽しもう。


はい、どんどん石が積みあがっていくよ。


カーブのところで二段に分かれているだね。


で、このままアソゲホ広場まで伸びていくって感じ。


ここまでくるともう一方の先っぽも気になってきた。


あの壁の向こうはどうなっているんだろう?


階段をのぼってみよう。


階段を上り、左手を眺める。


次は右手。
あの軍事地域は見えなかった。


広場から水道橋の向こうはひろびろとしたスペインの景色が広がってるよ。


さぁ、気になっていた先っぽへ!!


ここが確認できた限りの水道橋の先端。
あちらに比べるとそれほど面白いってわけでもないかな?


しかし素晴らしい建造物だった!
セゴビアまで来て良かったよ!


アディオス Acueducto Romano!

メガヒヨの先端アルバムにまた新しいコレクションが加わった。
満足しつつ、次の観光スポットに足を急ぐのであった。


メガヒヨ in SPAIN 4 《マドリッドはしご酒編》

2011年08月28日 | メガヒヨのホリデイ


マドリッドのホテルに戻り、夕食に出かける。
4月末の20:30くらいだけどこの明るさ!!


ホテルから歩いて7~8分。
マドリッドの中心的広場、プエルタ・デル・ソルにて。
ここは大道芸とかやっている人が多かったな~。


さらにてくてく歩いてマヨール広場へ。

プエルタ・デル・ソルよりノ洗練されている感じ。
広場を囲むように建っている建物には、普通に人がお住まい。
一等地でうらやましいなぁ。


広場の周りは飲食店が多いよ。
大体がパエリアとかイカフライなどのスペイン料理。
観光客向けっぽい。


メガヒヨの目当てはマヨール広場から少し歩いたココ!
メソン・デル・チャンピニオン♪
名前の通り、マッシュルーム料理が名物のお店。

 
鉄板前でスタンバイのマッシュルームたち


銀だこよろしく、ガラスの向こうでじゅうじゅうと焼かれてる
仕上げにはオリーブオイルがたっぷりと掛けられる


カヴァといっしょに♪
ハフハフといただく。
軸がくり抜かれたところにはチョリソーと、オリーブオイル。
塩、レモン、パセリだけの味付けだけど、きのこの出汁もよく出てて美味しい!
このオリーブオイルはパンにつけても最高!!


もちろんメニューにはサングリアもある♪
オリジナル・デカンタはお土産としても買えるよ!(1.5ユーロ)
ここでのお会計は、きのこ、カヴァ、サングリア、デカンタで合計12.3ユーロなり。
カウンターで食べたのだけど、テーブル席だとお値段が違うって話だよ。


きのこについていたチョリソーだけではたんぱく質がたりないかと思い、
「ハムの博物館」という名前のムセオ・デル・ハモンへ。


白ワインを注文。
サービスの突き出しとしてサラミが来た♪
だけどもんのすごく塩からい。
きのこで火傷した舌ベロを直撃してくる(泣笑)


生ハムは一皿頼むと多いかな~と思い、生ハムメロンを注文した。
そしたら予想外の大きさ!
このメロン、直径25センチ以上はなかろうか。
奥に見えているナイフ・フォークはデザート用にあらず。それがこんなに小さく見えるんだものね。

で、この生ハムも結構な塩辛さ。
メロンが無かったら完食出来なかったよ。
ここでのお会計は4.9ユーロなり。このボリュームで良心的だなぁ。
ちなみにこちらでもカウンターにて飲食。

カウンターがあるとふらりと入りやすいね。
マドリッドはおひとり様に優しい街だなぁ。


メガヒヨ in SPAIN 3 《トレド後編》

2011年08月28日 | メガヒヨのホリデイ




楽しみにしていたサンタ・クルス美術館。
なんと太っ腹なことに、入場は無料!!
カスティーリャ・ラ・マンチャ自治州政府運営とのこと。
受付ではJAPANESE?と聞かれて、日本語のフロアプランまでいただけた。
今回の旅行唯一の日本語案内だったので、大変ありがたかった。


元は16世紀初頭、メンドーサ枢機卿によって建てられた病院。
ここのパティオと回廊も美しい。


石造りの階段。


この細かい彫刻の美しさといったら…。


2階からパティオを眺めたところ。
南欧らしくていいね!


当日はかなり空いていたので、ゆっくり見学ができた。


回廊にならぶタイルの数々。


魚ってたしかキリストのシンボルだったっけ?


カトリックのお国らしく、アーメンな図柄も多いよ。
どこに飾ったのかな?

 
ひまわりなどの花柄。
持って帰りたい(笑)


幾何学模様もいいねぇ。
アラブの影響だろか?


ちょっと離れたところには陶器のコーナー。


真ん中の鳥の絵柄、いいなぁ。
右下のはお刺身を盛るのにいいね!


スペインは陶器が名産だけど、飛行機での重量オーバーが怖くてほとんど買えず。
せめて美術館で楽しもう。


陶器の展示室を出て、十字架型の展示室へ。


なんか天体図みたいなもの。
星座らしき絵柄が描かれているね。


よく分からないけれど、にぎやかな作品。



これは昔の建物のパーツの数々。



チャペルの祀られていたであろう、木製の像。
あ、ここはフラッシュを用いない撮影は自由。
スペインでは滅多にない待遇。


古いものだけでなく、近代美術も飾られているよ。
やっぱりこちらも宗教的なものが多かったかな?

 
十字架型展示室の交差部分。
吹き抜けになっている。


エル・グレコによる聖母復活の場面の絵。
16世紀とは思えない様なタッチ。
あえていうと、70年代の日本のマンガでこんな絵柄なかったっけ?
当時としては斬新だったんだろうな。


これは手ぶれず綺麗に取れた♪
そうそう。エル・グレコは単なる通称で、「あのギリシャ人」という意味。
本名はドメニコス・テオトコプロスさんというんだよ。


これもドメ…いやエル・グレコの作品といった方が早い。
聖書に出てくるヴェロニカとハンカチーフ。
スペインでは人気の聖女で、これを題材にした絵がとても多かった。


キリストの生涯を描いた祭壇画。
昔は字を読めない人が多かったから、これで信者さんに説明してたんだね。
どこの美術館にもこの手の作品が多かったので、色々比べて楽しかった。


これは聖母マリアの臨終シーン。
看取っているお弟子さんが12人いるよ。
ユダは脱退しているのに何で?と思ったら、補充人員のマッテヤさんが入っている様だ。


常設展の下の階では、特別展もある。
その時期は、20世紀に活躍した画家BENJAMIN PALENCIA氏の展示会だった。

  
トレドの光景。
これの絵ハガキが欲しかった。


幅広い画風をお持ちのようで、こんな抽象画もあった。
メガヒヨがこの絵にタイトルをつけるのなら、『スペインのうなぎ犬』ってとこだな。


サンタ・クルス美術館を出た後は、ソコトレンという観光バスに乗った。
かなり人気らしく、チケットを買っても3時間後の便だったり。
で、発車10分前にのこのこ行ったら席はほぼ埋まっていた。
幸いなことにスペインマダムのグループの所に一席だけ空いていたので入れていただいた。


座席は進行方向に向かって右側、つまり乗り降り口側の席を確保するのがオススメ。
タホ川沿いにトレドの街の外側を一周走るので、左側にはほとんど見るものもないし、
曇ったアクリル板が張られているからね。


で、マダムの肩越しに写真を撮っていたら、なんと席を代わって下さった。
メガヒヨ、「Muchas gracias」を繰り返し、ありがたく座らせていただいた。


先ほど訪れたアルカサル。
建物の近くだと全体写真は撮れないので、タホ川の向こう側から見るのがおすすめ!


このバス、というか道が悪いのでかなり揺れる。
ブレちゃったけど、カテドラルの写真も撮れた。


エル・グレコもこんな光景を眺めていたのかなー。


バスはタホ川沿いをぐるりと走り…


新アルカンタラ橋を渡るよ。

 
向こうに見えるのが、オリジナルのアルカンタラ橋。


ソコトレンは城壁の中に戻り、出発地ソコドベール広場へ。
メガヒヨは再度マダムにお礼を言って降りた。
いつか自分もこんな親切が出来たらなぁ…。


帰りの時間も近づいたので、買い物タイム。


ショーケースを眺めて品定め♪


自分や家族に、象嵌細工ダマスキナードのピアスやペンダントトップを購入。

デザインは幾何学模様のものがあり、そちらの方が伝統的ということ。
でも小鳥や花の模様の方が好みなのでこればかり選んじゃった。

ダマスキナードにはハンドメイドとマシンメイドがあり、輝きには明らかな差が。
比べてしまうと多少高くてもハンドメイドに手が伸びてしまう。

トレドを離れた後、もう少し買えば良かったとマドリッドで探してみたのだけど、ついに見つけることは出来ず。
地域限定の模様。
そういう意味でも大切ないい記念品になったかな。

ダマスキナードは二軒のお店で買ったのだけど、そのうち一軒のマダムが
「日本は強い国。復興できると信じているわ。」と英語で応援の言葉を下さった。
とてもありがたく感じ、気のきいた言葉でも言えたらよかったんだけど、「Muchas gracias」としか返せなかった。

トレドは一日ではまわり切れなかったので、また是非泊まりで来たいものだなぁ。
その時までに少しはスペイン語を話せるようになりたいと思うメガヒヨなのであった。


メガヒヨ in SPAIN 2 《トレド前編》

2011年08月23日 | メガヒヨのホリデイ


マドリッド到着翌日。
ホテルお向かいのグランビア沿いにあるバルで朝食。


パイ包みはいくつかあれど、中身がよく分からない。
適当に「ボニータ」という名前のものを指差す。
飲み物はカフェラテ。
「カフェコンレチェ ポルファボール」というスペイン語を覚えていって良かった。


ボニータだけど、心配していた中身はラタトゥユみたいな野菜の煮たのだった。
ああ、良かった。朝からモツとかじゃなくて(笑)
そうそう。バルの支払いは食べ終わった後でOK。


さて。本日メガヒヨはトレドに行く予定。
まずは地下鉄に乗って、エリプティカ広場バスターミナルへ。


スペインはバス路線が発達していて、ターミナルも大きいよ。


時刻を掲示板で確かめよう。


トレド行きのチケットは、地下鉄の改札口と同じフロアで購入できるよ。
往復8.68ユーロ。(2011年4月現在)


バスは30分おきに発着している模様。
しかしこのバス車体がやたら長い!
日本の路線バス2台分はなかろうか。
あ、トレドの路線は自由席なのでお好きな場所に座ってOK。


道路渋滞もなかったので、45分ほどでトレドに到着。

 
バスターミナルから10分ほど歩くと城壁が見えてくるよ。


中世の世界だね。


このビサグラ新門から入ってみるかね。


突入!!


入ってしばらく坂を歩くと、城壁の外を見下ろすことが出来る。
平地が広がるスペインっぽいいい眺め。


城壁の中は色々なお店がある。
これはお菓子屋さん。
名物のマサパン(アーモンドの粉を練ったおまんじゅう)がいっぱい並んでる!


もちろんここには普通にお住まいの方も多い。
お土産屋以外の商店も多いよ。
これはお肉屋さん。


キッチン用品屋さん。
日本の南部鉄瓶もある!


てくてく歩いてようやくカテドラルに到着!!
拝観券7ユーロを入口向いのチケット屋さんで購入して入場。

1226年着工、1493年に竣工のこの大聖堂。
ここはもう素晴らしかった!!
今まで見たキリスト教建築物の中で一、二を争う位。

内部での写真撮影が禁止されていたので、詳しくご紹介できないのが残念だけど…。

 
寺院紹介サイトから拝借してきた写真。
これはトランスパレンテ。聖母マリアが祀られている。
天井はドームのようになっていて、そこから光がふりそそいでくる。
神々しい演出に感嘆!


これは主祭壇。
キリストの生涯が、彩色をほどこされた木彫りで表現されている。
とても繊細な作り。

そうそう。ここで写真を撮りまくっているアジア系のグループがいたな~。
最初はコンパクトカメラで撮っていたのがだんだんエスカレートして、
一眼レフのごっついフラッシュを焚いて撮影し始めた。
そんなことしたら大切な祭壇が色褪せちゃう!!

あまりにひどいので片言の英語で注意したら、「I don't know.」と返してきた。
察するに、禁止を知らずに撮影したというよりルール破りを分かっているようだ。
それでもって話を聞くと、彼らは韓国人とのこと。

今まで旅先で会う韓国人って礼儀正しい方々ばっかりだったけど、初めてこんなのに遭遇したよ(笑)
相手が日本人だったら、他国の宗教施設への敬意を失うなって説教するところだけど、さすがお隣の国の人までは面倒見切れない。
ふーっと、おおげさに残念ポーズをとってその場を立ち去った。
(メガヒヨが英語をうまく話せないせいではないよ)


主祭壇に向うように配置された聖歌隊席。
上下二段で構成されており、上がルネッサンス様式、下がゴシック様式。
上の段には一席一席ごとに聖人のレリーフが施され、
下の段に彫刻されているのはグラナダ戦争の場面。

他にも見どころはいっぱいだった。
宝物室には王冠や聖体顕示台などの金銀財宝。
聖具室にはエル・グレコの「聖衣剥奪」などの絵画。
あと大司教がお召しになったと思われるご衣裳などが展示されていた。

大司教といえば、初代から前代まで代々の方の肖像画が飾られているチャペルがあった。
中世以前の方々は資料がないせいかみんな同じ顔だったけれど、
近世はなかなか個性的な方々が描かれていた。

中でも金髪の若い大司教がいらっしゃった。
思わず「物語に出てくるような美形様!!」と目を奪われた。
しかしよく見るとそれ程でもない。
他がおじいさんばかりなので、恰好よく見えただけだった。





お次はアルカサル。
1936年のスペイン内戦の舞台にもなった場所。
現在は軍事博物館として公開されている。
ここも内部は撮影禁止。


お城だったおもかげがあるのは、このパティオ位かな~。
あとアンペリアル・チャペルが展示してある辺りとか。

あ、展示物はそれなりに見応えがあったかも。
大砲、銃などの武器とか、鎧や軍服など…。
好きな方にとってはたまらない場所だろうね。

メガヒヨはおもちゃのミニチュアの軍隊に興味を持ったよ。
すごーく細かく出来てて、日本人もびっくりって感じ!!
いろんな国の部隊が特徴強く再現されていたしね。

ここもとても広いので2時間くらいは見学時間が必要かも。
(トレド後編につづく)


メガヒヨ in SPAIN 1 《出発・到着編》

2011年08月20日 | メガヒヨのホリデイ
GWより一足早い4月26日。
メガヒヨはスペインへの8泊10日の旅に出かけた。

成田を10時25分に出る便なので、JRの始発に乗ることに。
ちょうどいい成田エクスプレスが無いのと、鉄道事故による遅延が怖いので、横浜からはリムジンバスを利用することにした。
これも渋滞というリスクがあるけれど、列車の線路での立ち往生よりは回避出来る手だてがあるからね。

バスは順調に空港に到着した。
チェックインまでは時間があるので、カード会社のラウンジで休ませてもらう。
カフェラテなどごちそうになった。


一番乗り(笑) 誰もいないよ。

ぼーっと過ごしているうちに時間が来たのでチェックイン。
出国後は免税品店で化粧品などを購入。
ゲートに向かう途中、カードの保険だけじゃ心細いかな?と保険の自動販売機を覗いてみる。
残念ながらそこで売っていた保険はセット販売だったのでかなり割高だった。
まぁ行き先は医療費がバカ高いアメリカではないし、今回は入らなくてもいいかな?と思い、見合わせる。


このたびお世話になるのはスイス航空。
原発事故から一ヶ月間は、燃料の確保と安全をはかる為に大阪発香港経由になったり等、路線の存続が危ぶまれた。
ゴールデンウィークまでには何とか通常のスケジュールに戻ったのだけど、乗務員の方々は日本に来ることに不安を感じているかもしれないなぁ。


無事離陸したのち、水平飛行にはいったらスナックタイム。
メガヒヨはスクリュードライバーが欲しかったので、オレンジジュースとウォッカをリクエスト。
ところがウォッカの発音がまったく通じない…。
仕方なく指差しでお願いしたよ。
この先、自分の英語力に不安を感じた。(そしてそれは見事に命中する(笑))


機内食はお肉を選択。


コンビニアイスでもいただけるのは嬉しい!!


昔、JALに乗ったときにはおにぎりは梅干ししかなかったけど、外国人のことを考えると鮭の方が断然無難だよねー。


機内食その2。
ソイジョイは非常食用にテイクアウト(笑)


チューリッヒに到着。
乗り継ぎの飛行機まで少々時間があるので、免税品などを物色。
お菓子屋さんに色々美味しそうなものがあったので、帰りに買おうと心に決める。


マドリッド行きの飛行機。
成田・チューリッヒ間と比べて、日本人はほとんど見かけず。


機内で配られたサンドウィッチ。
チーズとチキンと選べたので、チキンをお願いすると手元に来たのはチーズだった。
メガヒヨの発音ってどの位悪いんだろう…orz



マドリッド・バラハス空港に到着後、地下鉄を乗り継いでホテルに到着。
hoteltravel.comで予約しておいた、Hotel Senator Gran-Via。


ロビーには宿泊客用のミネラルウォーター、スパークリングワインが置いてあるよ。
このワイン。常に栓がしてあったのでただの飾りかと思ってたけど、ある日には空瓶になってたこともあった。
もちろんメガヒヨも飲みたかったけれど、一人旅の女性が自分で栓を開けるというのはかなり勇気がいるよね(笑)


これから4泊滞在するお部屋。


スペインらしく、シーリングファンもあるよ。


バスタブもついている。ただ日本人の目からすると掃除が少々甘いかも(^-^;


南欧らしくビデもあり。
この部屋のトイレとビデは、お風呂とは別室。
洗面器はお風呂の方と一緒だったので、トイレの後にすぐに手を洗えずこの点は不便だったなぁ。


電気ポットとCDプレーヤーも常備。あとインターネット回線も。
(使わなかったけど。)


アイロンや、無料で使えるセキュリティボックスもあったよ。


そうそう。冷蔵庫の中身も無料だった。
300mlの水とコーラ、ジュースが2本ずつ。
あとビールが一本。
水は持ち歩きするのにいいサイズで助かった!


窓からパティオを眺める。
風流なんだけど、陽の光が入りにくいので朝起きる時に時間が分かりづらかったなぁ。


それでもこの眺めはスペインならでは。
今までにこういうタイプの部屋には泊まったことがないので、いい経験かも。
階下を流れるせせらぎを聞きながら、旅の疲れを取るために早めに眠りについた。

メガヒヨ、スペインに行こうと思い立つ

2011年08月19日 | メガヒヨのホリデイ
書きたいと思いつつたまってた旅行ネタ。
今日からちょっとずつupしていくつもり。
まずは今年のGWに行ったスペインの話から。
今回はその序章。


メガヒヨは旅行が大好き。
毎年ゴールデン・ウィークになるとちょっと長めの旅に出る。
プランを考えるのは、大抵前年の秋位から。

行き先については、欧州のどこかと漠然と考えていた。
最初からスペインは有力な候補ではなかった。
数年前に旅行した先輩から、かの地の治安の悪さについて聞かされてもいたからね。
とにかく食べ物が美味しくて、独特な建築物が見られて、博物館があり、パフォーマンス・アートが見られれば最高と思っていた。

てなわけで常に「どこに行こうかな~?」なんて考えていた昨年の暮れ。
メガヒヨはうつぼさんとゴハンを食べに行くお約束をしていた。
ところが目当ての店(店員がイケメン揃いのエビ料理屋)は残念ながら既にクローズ。
急きょ、後釜のテナントであるスパニッシュ・バーに入ることに。

そしたら見事、スペイン料理にはまってしまった!


つぶ貝のアヒージョ


イワシのマリネ


シーフード・パエリア

ご当地スパークリングワインのカヴァをぐびぐびしながら、
こんな料理だったら十日続けて食べても飽きないなぁなどと思う。
ちょいスペインに気持ちが傾いた。


それでもって、この時期こんな本も読んだ。

「怖い絵」で人間を読む (生活人新書)
中野 京子
日本放送出版協会


おなじみ、中野京子先生の「怖い絵」シリーズ。
この本にはマドリッドのプラド美術館に所蔵の絵が多く掲載されている。
メガヒヨは美術館大好きなんだけど、世界の四大美術館に数えられるプラドにはまだ行ったことがない。
一度は行っておかないとなぁ。
これでまた、ぐぐぐとスペインに寄ってしまう。


でもって、とどめがコレ。
鬼才メル・ブルックス大先生の「珍説世界史PART1」

その1シーンである、“Spanish Inquisition the musical”。
ヒットラーに並ぶユダヤ人の大敵、中世スペインの異端審問所長官であるトマス・デ・トルケマダを面白おかしくミュージカルの主役に仕立てたこの作品。
大笑いしつつも、メガヒヨはディープなカトリック文化について興味が湧いてきた。




そんな訳でスペイン行きを決意。
折よく、マドリッドへの航空券を検索してみたらスイス航空の正規割引料金でいいのがあった。
折角なので遠出もしようと思い、カトリック三大聖地のうちの一つ、サンティアゴ・デ・コンポステーラにも滞在することに。
これも格安航空券を入手出来た。


そんなこんなで着々と準備を進め、季節は春を迎える頃になっていた。
いつ小遣いをユーロに換えようかと呑気に考えていた矢先。
そう、3月11日。あの震災に襲われた。

幸い家族も無事で日常生活に大きな支障はなかったものの、旅行はもう無いものだと思った。
国の非常時だし、どうせお金を使うのなら海外ではなく国内に回すべきではないかと考えたりして。

でもここでスペインに行かなかったら一生行けないのでは?という気持ちが芽生えてきた。
人なんて何時どうなるか分からないし、チャンスがある内にやりたいことをやっておかないと後で絶対悔やむことになる。

それに人には役割というものがある。

旅行を自粛するのも、それはそれで一つの選択。
ただ今後に向けて航空路線というインフラを確保するために、こういう時こそキャンセルせず搭乗するのも必要とされることではないかと考えた。

観光地から日本人が消えるのも、長い目で考えると問題かもしれない。
津波・原発事故の与えるインパクトは大きかった。
世界中で日本はもうおしまいだと思った人も多かっただろう。
もちろん大変な生活を強いられている方が大勢いらっしゃるのも事実だけど、日本全部が壊滅した訳では無い。
通常の生活を送っている人間がいるということを、外に向けてアピールすることも大切だ。

とにかくスペインに行こう。
食事をしたり、観光名所を回ったり、善き客人として振舞おう。
そして決して「消えた民族」にならないように。

今思えば、過剰な迄の義務意識にとらわれていたメガヒヨ(笑)
しっかとスペイン行きの決意を固めたのであった。